江村です。粗茶が入りました。


by natsuki_emura
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「物語」という言葉について

言葉づらにこだわれば、山田咲さんが言っている「物語」と、高橋牧さんが使っている「物語」は、意味が違う。映像作家の山田さんが拙宅に遊びに来て、しゃべっていたのは、単なるストーリー展開ということのつまらなさ、みたいなことだった。ああそうですかで終わってしまうようなストーリーを描いてもばかみたい、というような会話を交わしました。現在、「物語」は成り立ちにくいし、努力して成り立たせたから、それがなんだ、という、創る本人の素直で白けた自己批評をどうするか。

その意味で、山田咲さんは「物語」に懐疑的というわけだが、アコーディオン奏者の高橋牧さんが江村夏樹のキーワードとして「物語」と言っているのは、さっき書いた「単なるストーリー展開」ということではないだろう。メタ物語、なんていうと、言葉のやかましい使い方になるが、要は、起承転結の羅列にとどまらず、それ以上のものまで含んで、高橋牧さんは「物語」と言っているんだと思う。不可解な要素まで入ってくるのではないだろうか。その意味で、山田咲さんが否定的に使っている「物語」という日本語とは、指している場所が違うと思われる。

二人とも、意味する方向は同じだということになる。だから「物語」という言葉づらに拘泥しないで、ぼくなら「おはなし」という言葉を使うから、そのあたりをつかまえたほうがいいだろう。
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by natsuki_emura | 2012-07-26 11:39